シングルアクション仕上げコースについて

『シングルアクションで仕上げだって?そんなもの、どうせ脱脂したらバフ目出るんでしょ。』

 

他社様の研修(数十万円)を修了した方が、IPA原液を持参で受講頂きました。疑っている事は明白。でも、私を陥れようとか、嘘つきだと晒してやろうなんて空気は一切なく、ただ純粋に

『物理的に可能なのか確かめたい。』

そんな雰囲気でした。

 

座学が始まり、コンパウンドが破砕していく事。バフ目が出るメカニズム。磨くにつれて研磨力が下がっていく過程。傾ける角度とその理由。道具の管理の大切さ。いくらネットで検索しても、AIにきいても出てこない答えを次から次へと提供していく中で、表情は見る見る変わっていきました。

「コンパウンドのボトルは使用前にキャップを外してキレイに洗いましょうね。」

「バフは丁寧に洗い、脱水して陰干ししましょうね。」

なんだよそんな話かよ。という表情から、一見オカルトや精神論に見えた説明が最後に全て線で繋がり、完璧に脳内が整理された瞬間、受講者様は文字通り天を仰ぎます。

『ここまで深く考えていなかった…』と。

 

トイレには神様がいるからキレイにしましょうねという曖昧な話ではなく、圧倒的な物理。

 

実技が始まり、お手並みを拝見。数十万円の他社様の研修を修了されているだけあって、シングルの扱いは完璧。全く問題なし。機材はケイテック社のカスタム品。道具のせいにはできません。

芯を捉えた面当てはもちろん、どの角度でもブレない片当てもしっかり制御できている。上手い。普通に上手い。

 

でも、傾ける方向が逆だったんです。いや、間違っているわけではありません。普通なんです。

 

「あなたはシングルで片当てする時、左側をやや浮かせていますね?それを逆にするんです。」

 

『逆??こう…ですか?』

 

「そうです。進行方向を落として下さい。」

 

この当て方、極限まで圧を抜いて仕上げるにはどうすれば良いかを考えれば、必然的にその形になります。なぜなら、進行方向を落とすということはポリッシャーが通り過ぎる最後に当たる部分にかけてグラデーションのように圧が抜けていくからです。

試しにやってみて下さい。これだけであなたの磨きは驚くほど良くなります。その結果を見れば、この情報をブログに無料で公開している奥深さを感じられるはずです。実際の講習はこんなもんじゃないということです。

 

午後の実技は昼食を採って13時に開始です。この受講者様は既にポリッシャーの扱いが完璧だったので、14時半に初めてのシングル仕上げ達成となりました。

『で…きた…!?』

「できましたね!」

強力な脱脂効果のあるIPAの原液を持参し、物理的に不可能だと確信していたシングル仕上げ。講師が磨いたところをIPAで脱脂してスポットライトで確認し

『おぉ仕上がってますね』と口では言って、本心では ”まぁやっぱこんなもんだよね” となる心の準備をしてきたであろう受講者様が、ご自身の手でシングル仕上げを達成された瞬間脱力し、言葉も出ず、放心状態になっていました。

 

一切の無駄を省いた座学での説明が全て塗装面の上で再現され、黒が黒で仕上がる。これは多くの場合、プロの現場で求められる事はありません。現にほとんどのショップさんがダブルで仕上げられている事でしょう。ダブルで仕上げた面とシングルで仕上げた面。何か塗ってしまえば一般の方には判別できません。

 

ロマンです。

 

男のロマンです。

 

おそらく、女性には理解されないでしょう。ボンネットからエンジンが飛び出た化け物みたいなアメ車。ドアが縦に開いて時速300kmで走るランボルギーニ。エアコン無しで雨の日には乗れない50年前の旧車。そして、求められもしないのに必死で追い求める究極の黒。

男のロマンです。

 

私はそんな変態男に出会うために、この講習をやっています。

 

今にも問い合わせボタンをクリックしようとしているあなた。背中を押して差し上げましょう。

 

私のシングル仕上げ講習は、めっっっっっっっちゃくちゃ楽しいですよ。

 

シングル歴5年以上の方限定ではありますが、是非ご検討下さい。あなたに会えるのを楽しみにしています。

 

とことで、このシングル仕上げ。私は本格的に練習して習得に約70時間かかりました。それを6時間の講習にパッケージした私。控えめに言って天才ではないでしょうか。

なのに!なのにですよ?これまで3人しか受けてくれてないんです。

 

そのうちの一人からは、安すぎて逆に怪しいとまで言われる始末。

 

適正価格なんて分かりません。だって、比較対象がいないのだから。